スーパーフルーツカシスでインフルエンザ予防!

今、全国で感染が拡大している新型インフルエンザ。
実はカシスに、この新型インフルエンザを予防する効果が期待されていることをご存知でしょうか?
スーパーフルーツ”カシス”が新型インフルエンザの予防に効果がある理由として、2つの特徴が挙げられます。
一つはカシスの持つ「抗ウイルス効果」。もう一つは、カシスに含まれる「豊富な栄養素」です。

カシスの力(1) ~抗ウイルス効果~

福島県立医科大学・錫谷達夫教授の研究によると、カシスによって、毎年流行しているA型インフルエンザウイルス、B型インフルエンザウイルスの98%以上を不活性化できることがわかりました。

ウイルスが細胞にもぐりこむには、まずウイルスレセプターと呼ばれる細胞表面の特定の分子に、ウイルスが結合する必要があります。この過程のことを”吸着”と呼び、錫谷教授の研究によると、ここでカシスはウイルス、あるいはウイルスレセプターの表面を覆う成分を持ち、ウイルスの”吸着”を阻害すると考えられています。

実験は様々なウイルスについて実施され、特にA型インフルエンザウイルス、B型インフルエンザウイルスについては、カシスによって98%以上の”吸着”を阻害しました。強い・弱いの差はありますが、他のウイルスに対しても同様の効果が確認されており、ウイルスの一種である、新型インフルエンザに対しても効果が期待できます。(詳細は資料(1)をご覧ください。

メカニズム

ウイルスって何?

ウイルスは、植物(タバコ)の病気を起こす因子として、およそ100年前に見つかった、1mmの3,000~50,000分の1しかない、小さな生き物です。生き物といっても、ウイルスは自分自身で増えることもできなければ、食べ物からエネルギーを得て、運動することもできません。ところが、生きた細胞にもぐりこむ(吸着・侵入)と、細胞の力を借りて”増殖して、子孫を残す”という生き物としての特徴を発揮します。
ウイルスが細胞にもぐり込むためには、細胞表面の特定の分子に、ウイルスの表面の分子がきっちりとはまらなくてはなりません(これを「吸着」といいます)。そのため、ウイルスは自分が感染するための構造を持つ細胞にしか感染できません。エイズが人にしか感染しないのも、ウマのインフルエンザが人に感染しないのもそのためです。ただし最近では、流行性や病原性の高いブタやトリのインフルエンザが変異してヒトに感染していることが世界中で報告されていることは皆さんご存知の通りです。

また、錫谷教授も研究に参加した2003年発表の旭川医科大学の実験結果でも、下表の通りカシスによるA型インフルエンザウイルス、及びB型インフルエンザウイルスの不活性化に関する好データが得られています。

Kuroによるインフルエンザウイルスの直接不活性化

実験の概要

● Kuro(カシス抽出濃縮液)のインフルエンザウイルスに対する直接不活性化作用

“黒加倫”と呼ばれる中国黒竜江産カシスの抽出濃縮液(以下、Kuroと呼ぶ。)の10-1および10-2希釈液と、A型インフルエンザウイルス、
及びB型インフルエンザウイルスとを混ぜ、37℃で30分間放置した後、ウイルス感染値を測定しました。
その結果、表1に示すようにA型インフルエンザ及びB型インフルエンザ共にpH2.8のKuroによって99.9%以上が不活性化され、pH7.2のKuroによっても95.2%~99.8%のウイルスが不活性化されました。

【表中の語句について】
IVA : A型インフルエンザウイルス
IVB : B型インフルエンザウイルス
Treatment of IV : インフルエンザウイルスの処理方法

カシスの力(2) ~豊富な栄養素~

風邪やインフルエンザを予防するには、十分な栄養を摂るとともに、免疫システムが正常に働くようにしておくことが必要です。中部大学応用生物学部・津田孝範准教授によると、ウイルスなどの感染の予防に関連する栄養素には、次のように様々な種類があります。
詳細は資料(2)をご覧ください。

●のどや鼻の粘膜の働きを高める

細菌やウイルスの侵入口であるのどや鼻の粘膜の機能低下を防ぎ、バリアとして正常に働くようにすることで、侵入を防ぐことが考えられます。→ ビタミンA、ビタミンB2 など

●免疫機能を高める

免疫機能を担う白血球の活性維持や増強はウイルス感染の予防に重要であり、これらに関与する栄養素の他、上皮や粘膜を構成するコラーゲンの生合成にも関係する栄養素があります。→ ビタミンC、ビタミンB6、亜鉛など

●活性酸素による障害を防ぐ

白血球の1つである好中球や単球はウイルスを喰食し、細胞内で活性酸素により殺菌除去します。しかし過剰に活性酸素を放出してしまうと、細胞や組織自身を傷つけてしまうため、過剰な活性酸素による害を防ぐ抗酸化物質を摂取することが重要です。→ アントシアニン、ビタミンC、ビタミンE など

このように、インフルエンザの予防対策の一つとして、十分な栄養素の摂取が重要です。カシスは、種々の栄養素を豊富に含有していることから、栄養素の給源の一つとして活用できます。

代表的な栄養素

ここまでの説明でおわかりのように、カシスはその「抗ウイルス効果」「豊富な栄養素」により、新型インフルエンザの予防に威力を発揮すると考えられます。

美味しくて栄養満点、スーパーフルーツ

日本カシス協会事務局