ピントフリーズにカシス
ピントフリーズに効果てきめん!
パソコンのモニターなどを凝視しながら作業をしていると、ふと遠くを見たときに、ピントが合わずに視界がかすんだ経験は誰にもあると思います。いわゆる「ピントフリーズ現象」と呼ばれるものです。これは、目の中の「毛様体筋」という、ピントを合わせるための筋肉が、肩こりなどと同じように凝った状態になり、目の焦点の調節がきかなくなって、一時的な近視状態になってしまうためです。
カシスに含まれる「カシスアントシアニン」は、このピントフリーズ状態を改善するはたらきがあると言われています。その効果を見てみましょう。
方法
この差は、作業前後の変動値の平均を比べるとより明確で、カシスアントシアニングループ(-0.030±0.252D)に比べてプラセボグループ(0.119±0.278D)の変動は大きく、両者間には有意な差(p=0.006)が認められました。
この結果は、パソコン作業時に、カシスアントシアニンを摂取してから作業した場合、摂取していないときに比べて、一時的な近視化が抑制されることを示しています。
注)統計的検定に関する危険率(p=0.05以下) は、統計学的な有意差があると判断できます。
カシスアントシアニンを摂取したグループは摂取していないグループよりも屈折率の低下が少なく、近視化が抑制されていました。これはカシスアントシアニンを摂取すると、「コリ」状態にある毛様体筋がほぐれ、弛緩されることによって、ピントフリーズ状態が改善されるためと考えられます。したがって、カシスアントシアニンは、長時間にわたるパソコン作業など近点凝視作業によるピントフリーズの予防と改善に有効であると考えられます。