カシスでインフルエンザを予防

十分な栄養素の摂取で、免疫システムを正常に

世界中で猛威を振るうインフルエンザ。近年、カシスにインフルエンザを予防する効果があることが明らかになってきています。カシスに含まれる「豊富な栄養素」と「抗ウイルス効果」がその効果の決め手です。

ビタミンAやビタミンB2などには、のどや鼻の粘膜の働きを高める作用があり、ウイルスの浸入を防ぐ効果があります。ビタミンCやビタミンB6、亜鉛などは、免疫機能を担う白血球の活性維持と増強、上皮や粘膜を構成するコラーゲンの生合成に関与。アントシアニンやビタミンC、ビタミンEなどは活性酸素による障害を防ぐのにひと役買っています。

カシスの栄養素含有量

インフルエンザウイルスを不活性化

ウイルスが細胞にもぐりこむには、ウイルスレセプターと呼ばれる細胞表面の分子に、ウイルスが結合する必要があります。
この過程を“吸着”と呼び、カシスの持つ成分がウイルス、あるいはウイルスレセプターの表面を覆い、ウイルスの吸着を阻害。A型・B型インフルエンザウイルスについては98%以上の吸着を阻害するというデータが得られています。

ウイルス感染のメカニズムとカシスのはたらき
Kuroによるインフルエンザウイルスの直接不活性化
[Yoko M.Knox,Tatsuo Suzutani,Itsuro Yoshida and Masanobu Azuma,
“Anti-influenza Virus Activity of Crude Extract of Ribes nigrum L,”2003.]

【実験の概要】“黒加倫”と呼ばれる中国黒竜江産カシスの抽出濃縮液(以下、Kuroと呼ぶ)の10-1および10-2希釈液と、A型インフルエンザウイルス(IVA)、およびB型インフルエンザウイルス(IVB)とを混ぜ、37℃で30分間放置した後、ウイルス感染値を測定した。
その結果、IVA、IVBともにpH2.8のKuroによって99.9%以上が不活性化され、pH7.2のKuroによっても95.2%~99.8%のウイルスが不活性化された。※Treatment of IV:インフルエンザウイルスの処理方法